2016年6月30日木曜日

「自虐」の果てに

 先日の読売新聞に ご当地PR自虐ユーモア という記事が載っていました。
 群馬県下仁田町が作成した「人と町の風景」という移住定住PR動画が人気を集めているという内容でしたが、その理由について動画の挿入歌の歌詞がこんなふうにユニークだと説明されています。
 歩いても人もまばらで 駅前でさえそんな状況で
 ネギとかコンニャクばっかり有名で 他にもあるよあると思うけど
 オー下仁田 オー何もない町
 見渡せば岩と山と取り残されたような街並み
 歌詞のこの自虐ぶりが高く評価(?)されているからではないか、といった趣旨なのです。
 観光集客や移住促進といった目的で地方自治体などが作るご当地PRの世界では、鳥取県の「スタバはないけどスナバはある」とか、島根県の「日本一どこあるか知られていない県」とかいった、シャレとはいえ自分達の故郷を貶めて笑いものにする、いわゆる「自虐ネタ」が一つのジャンルとして確立しています。
 ネットで検索しても、茨城県の「のびしろ日本一」とか、広島県の「おしい!広島県」、埼玉県の「そうだ埼玉♪」、といった自虐ネタをいくつも拾うことができます。
 しかし、このような二流、三流の県が自虐ネタに走っても、恥の上塗りになるだけです。なぜんこんな低レベルの「地域間競争」が日本では展開されるのでしょうか?


2016年6月29日水曜日

「えこひいき」は諸刃の剣

 ヤフーニュースに数日前、奇妙な記事が掲載されていました。大阪市がベンチャー企業を「えこひいき」をして集中支援する新たな取り組みを始めた、というものです。(リンクはこちら
 「シードアクセラレーションプログラム」なるこの取り組みは、関西経済全体の成長を支援するため、大阪市外のベンチャーも支援対象としており、今回は応募してきた68社から、事業の独創性や新規性などを審査のうえ「将来有望」と見込んだ10社を選抜し、助言者役(メンター)の大企業や、先輩起業家との勉強会、ベンチャー専門の投資家との面談などを、無料で、集中的に受けられる制度だとのことです。
 この記事には「ほかの自治体に立地する企業を支援したり、選抜企業を集中支援する行政施策は珍しい。」とありますが、これは間違いです。
 三重県でもどこの都道府県でも、中小企業向けや起業家向けの補助金など支援策の多くは、支援対象を選抜して集中支援しており ~この記事ふうに言えば「えこひいき」しており~、むしろ申請者全員に均等に支援している制度などほとんどないのです。
 人事異動でたまたま商工振興に携わり、過去の施策の経緯や積み重ねを理解していないルーチン市役所職員と、役所から提供された資料を鵜呑みにする地方紙記者との合作によるへたれ記事ですが、実はこの記事には(彼らが気付いていない)重要なポイントがあるので補足しておきます。

2016年6月27日月曜日

無理に人口を増やすことなどできない

【読感】人口減が地方を強くする 藤波 匠著 日経プレミアシリーズ

 冷静に考えれば ~冷静に考えなくても~ 当たり前なのですが、日本の総人口がこれから本格的に減少していく中、いくら一地方自治体が「地方創生」に力を注ぎ、人口を増やしたとしても、それは結局、ほかのどこかの地方自治体の人口を減らしているに過ぎない、つまりは「ゼロサムゲーム」です。
 ならば、限られた財源は、各地方自治体がおらが町によそから人を引っ張ってくる競争に使うのでなく、人口減少を所与のものとして、縮小していく中で政策に優先順位をつけ、今いる住民が幸せに、豊かに暮らせるための施策に取り組んでいくことが必要です。
 今、地域おこしや地域産業活性化に従事している関係者の間で話題のこの本「人口減が地方を強くする」の趣旨をひとことで表すと、以上のような内容になると思います。
 そう思ってこの業界の周辺を見回してみると、「地方消滅」に代表されるように危機感だけが強く煽られ、肝心なその根拠があまりに曖昧であるのをよく見かけます。
 本書の真骨頂は、地方創生策の必要意義として引き合いに出される世間の常識が、実はこういった根拠薄弱なものであることを、数字を示しながら論破している点です。ぜひご一読をおすすめします。


2016年6月26日日曜日

本当の話し相手は

 人口約2900人の南山城村は京都府でただ一つの「村」だそうです。この村を含む相楽郡など京都府の最南部では過疎化や高齢化が進んでおり、高齢者は日常の買い物をするのにも難儀している現状があるそうです。
 このため、南山城村では東京のいわゆるICTベンチャーである(株)エルブスと協定を結び、人との対話能力を持つ人工知能(AI)によって、買い物の注文を代行させるシステムの開発に取り組むことになったと各紙が報じています。8月末には村内の高齢者数名にタブレット端末を配布し、実証実験を行う予定とのことです。
 南山城村のような買い物難民問題は全国各地で発生しています。携帯電話やスマートフォンを使って注文を受け付け、商品を宅配するサービスは現在もうすでに数多くあって、ビジネスモデル自体の新規性はさほどありませんが、ポイントは今流行の「AI」を活用すると触れ込んでいることかと思います。
 記事によると、エルブスが村内で55歳以上の女性約40人を調査したところ、8割弱はスマートフォンを持っており、知人との連絡にはLINEを使っていることが判明したとのこと。

2016年6月25日土曜日

伊勢志摩サミット、事実上の営業補償へ

NHK 東海NewsWebより
 6月22日に開催された三重県議会6月定例会議において、5月に三重県内で開催されたG7主要国首脳会議(通称 伊勢志摩サミット)で、関係者の宿泊が当初の想定を大幅に下回ったため、多数の宿泊施設で経営に深刻な影響がでていることから、三重県知事が会長を務める任意団体「伊勢志摩サミット三重県民会議」が、宿泊に協力した宿泊施設を対象に実質的な損失補填を実施することを明らかにしました。
 各紙が報じています。

 伊勢志摩サミットでは当初、警備にあたる警察官や報道関係者など延べ50万人が宿泊すると想定され、伊勢志摩サミット三重県民会議内に設立された「宿泊予約センター」によって、地元の宿泊施設に対し、サミット開催中は関係者の予約を優先し、一般客は断るよう要請していました。
 ところが、熊本地震の発生や、アメリカ・オバマ大統領の広島訪問などにより、開催直前になって関係者の宿泊キャンセルが続出し、実際の宿泊者は約37万人に留まったため、宿泊施設側からは損失に対する補填を求める声が強くなっていました。

2016年6月23日木曜日

ガラス瓶ってどうよ

 先日、自宅近くのスーパー(オークワ)で買い物していたら、なんと「夢工房くまの」のみかんジュースが販売されていました。
 驚いた理由は、夢工房くまののジュースは国産(熊野産)のかんきつ類のみを原料にしている、比較的高級な(=高価な)ジュースであって、普通の食品スーパーの売り場でお目にかかるようなものではないようなイメージがあったからです。
 実際にこのジュースは1本720ml入りで税込み1400円。このスーパーで売っている標準的な1ℓ入りのジュースと比べて10倍くらいも高い、突出して高価な商品でしたが、これが並んでいるのもいわゆる「サミット効果」に乗った強気なプライシングなのかもしれません。
 このように、徐々に・・・ではありますが、わしの身近なところで熊野市の(熊野市に限らず東紀州地域全体の)産品を見かけることが多くなってきました。
 生産者や製造企業の販路拡大の努力が実ってきた結果だと思います。
 ただ、その一方で、この売り方はどうなのか・・・と思うこともあります。

2016年6月22日水曜日

KITTE名古屋に行ってみた

 日本郵便が名古屋駅前に建設している「JPタワー名古屋」内にオープンした KITTE名古屋 に行ってきました。
 KITTE名古屋は地下1階から地上3階に設けられた商業スペースで、約4700平方メートルの床面積を持ち、カフェ、レストラン、物販店など36店舗が入居しています。
 リニアモーターカーの工事がスタートし、名古屋駅には大深度地下に新しくリニア用のターミナルが建設されることになります。この影響もあって、1960~70年代に建設された名古屋駅周辺のビル群は次々と建て替えられており、まさに建設ラッシュ状態になっています。
 この付近では、名古屋駅東側に「大名古屋ビルヂング」が3月にオープンしたほか、建設中の「シンフォニー豊田ビル」や「JRゲートタワー」なども来年竣工する予定。
 KITTE名古屋が入居するJPタワーはまだ一部が工事中であり、全面オープンは来年になるそうですが、これらがすべて完成すればオフィス人口が1万人も増加することになるそうです。
 在名マスコミもKITTE名古屋の情報は大きく報じており、わしも名古屋駅から徒歩10分ほどのJPタワーに向かいました。

2016年6月21日火曜日

なんちゃって地域おこし

 週刊朝日(6月24日号)の記事 若者食いつぶす“ブラック自治体” 地域おこし協力隊のトンデモ実態 が関係者の間で評判になっています。
 地域おこし協力隊とは、市町村などの地方自治体による地域おこしの支援制度で、志願者が都市部から過疎地などの条件不利地域に転居することを条件に「地域おこし協⼒隊員」に委嘱します。隊員は原則として3年間、その地域に住みつき、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRといった地域おこしの支援や、農林⽔産業への従事、住⺠の⽣活⽀援などの地域協⼒活動を⾏い、最終的にはその地域へ定住・定着を目論む事業です。
 平成21年度の制度創設以来、7年間で200億円(!)という巨費が国から地方自治体に交付されており、平成27年度は全国673の自治体で2625人の隊員が従事しています。
 この「地域おこし協力隊」の制度は、無策なカネのバラマキがほとんどの国の地方創生支援の中でも比較的成果を生んでいるものとされており、政府は隊員を4000人にまで増員する計画を立てているほどです。それが「トンデモ」な状態とはどういうことなのでしょうか。

2016年6月20日月曜日

日本サービス大賞「地方創生大臣賞」に三重県企業が

 6月13日、サービス産業生産性協議会(事務局:公益財団法人日本生産性本部)が、第1回「日本サービス大賞」の受賞企業を発表しました。
 これは、優れたサービスを表彰する日本で初めて(?)の表彰制度だとのことで、平成27年7月~9月に公募が行われ、全国の多種多様なサービス企業から853件もの応募があったそうです。
 選定は、一橋大学の野中郁次郎名誉教授が委員長に就任している審査委員会が
1.受け手の期待に対する達成度
2.サービスをつくりとどけるしくみ
3.サービス産業の発展への寄与
 の3つの基準により「優れたサービスをつくりとどけるしくみ」を定性的・定量的に審査したとのこと。
 その結果、31件が最優秀賞(内閣総理大臣賞)などを受賞しましたが、三重県からは2件の企業が地方創生大臣賞(普通の表彰なら優秀賞に相当か?)に選出されています。

2016年6月19日日曜日

東海食サミットで梶賀のあぶりを発見

 伊勢神宮・外宮(げくう)前広場で、東海食サミットなる物産展が開催されていました。
 農林水産省主催により、愛知、岐阜、三重の3県から、世界に誇る食材、食品を集めたイベントとのことで、テントやキッチンカーが所狭しと並んで展示即売や試食が行われており、多くのお客さんが集まっていました。

 わしもぶらぶら冷やかしていたら、伊勢の和紅茶が有名な松阪マルシェや、納豆の小杉食品、「串ひもの」の山藤、などが出展していたほか、東紀州地域(三重県南部の尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町及び紀宝町の2市3町からなる地域)からは、サンマ寿司大手の三紀産業、しいたけのやきやまふぁーむなどと並んで、尾鷲・梶賀(かじか)まちおこしの会が出展しており、新商品と思われる 梶賀・網元ノ家ブランドの あぶり が販売されていました。
 わしもこれだけのあぶりのラインナップは初めてだったので、幾つか買ってみることにしました。

2016年6月17日金曜日

東京とそれ以外の、決定的な違い

 東京都の舛添知事が退任することになりました。経緯はあらゆるメディアで洪水のように連日報道されていたのでここにはあらためて記しません。わしも含め多くの市井の人々にとっても、過ちを犯したらそれを素直に認めて謝罪すべき、とか、ジリ貧になる前の引き際が肝心とか、いろいろ人生の教訓になることが得られた出来事のように思います。
 それにしても、舛添さんの態度は最後まで不可解です。あれほど強弁していた「不適切ではあるが、違法ではない」と第三者が評価した政治資金からの支出項目について、ついに真相を語ることはありませんでした。小渕優子元経済産業大臣と言い、甘利明元経済再生担当大臣と言い、政治資金の使途やあっせん利得の疑いなど、相当にダーティーな印象を振りまいていた当時は世間の耳目を集めていましたが、入院したり何だりとずるずる時間を引き伸ばし、あいまいなまま放置していた間に、人々の口にのぼることもなくなってしまいました。舛添さんの一件も、やがて忘れられるのでしょう。
 まあ、それはともかく。
 わしのような田舎の県庁職員からこの件を見ると、東京都と、それ以外の道府県の、圧倒的な違いを見せつけられたことが強く印象に残りました。以前、Yahoo! JAPANビッグデータレポートの「日本は東京とそれ以外の2つの国からできている」という趣旨のレポートが話題となりましたが、わしが思うに「マスコミ力(りょく)」が、東京とそれ以外の地方では段違いに全然違うのです。

2016年6月16日木曜日

「ウナギ味のナマズ」が新宮市で養殖開始か

 紀南新聞ONLINEによると、和歌山県新宮市にある新宮港埠頭株式会社が同市内において、有路昌彦・近畿大学教授らが開発した「ウナギ味のナマズ」の養殖を計画しているそうです。
   現在開会中の新宮市議会で市当局から報告されたもので、計画の詳細についての発表は秋ごろになる見込みであるものの、現状の田んぼの土地を農地転用し、1.44ヘクタールの敷地で養殖事業の実施を目指すとのこと。
 新宮港埠頭(株)は同港での荷役を受け持つため昭和53年9月に設立された株式会社。新宮市が資本金の半分に当たる500万円を出資する、いわゆる「第三セクター」です。

 経営は順調で、平成27年度は1億2499万円もの利益を上げているとのことですが、さらなる地元貢献や雇用拡大を目指すために事業を多角化する方針であり、その中で近大ナマズ養殖が浮上してきたようです。

 「ウナギ味のナマズ」は、ヨーロッパウナギの輸入規制やニホンウナギ稚魚の激減などでウナギの価格が高騰していることを背景に開発が始まったものだそうです。

2016年6月15日水曜日

女性限定の「カフェ開業講座」が津市で

 日本政策金融公庫の主催により、参加者が女性限定の「カフェ開業講座」が行われます。
 本気でカフェを開業したい方!応援します! カフェの学校 in 津市 というタイトルで、、オール津市体制で新たな企業・創業をサポートする組織である ソケッ津(日本政策金融公庫津支店 国民生活事業、津市、 津商工会議所、津市商工会、津北商工会、三重県信用保証協会)も、そしてさらに、公益財団法人三重県生活衛生営業指導センターも共催しています。
 講義は長年の指導実績がある武田経営研究所代表 武田秀一氏
 実習は津市岩田にあり、カフェセミナー卒業生が創意工夫の上オープンしたカフェである「チョコホリックカフェ」です。
【講義日程】
 7月6日(水)13:00~19:30(17:30より交流会)
 7月14日(木)、7月19日(火) いずれも18:00~21:00
【実習日程】
 7月22日(金)~7月24日(日)9:00~17:00
【定員】
 10名
【参加費】
 無料
【講座場所】 アスト津4階 会議室4
【実習場所】 チョコホリックカフェ
 くわしくは、https://www.jfc.go.jp/n/seminar/pdf/seminar160610e.pdf


2016年6月14日火曜日

熊野古道が世界遺産の追加登録へ

朝日新聞(6月12日付け)より転載
 平成16年にユネスコの世界遺産に登録された熊野古道(紀伊山地の霊場と参詣道)について、新たに和歌山県内の22か所、合計40.1kmの区間が追加登録される見通しとなったことを各紙が報じています。

 追加されるのは熊野古道の中辺路(なかへち)、大辺路(おおへち)の部分や、高野山の参詣道であり、これらは近年の調査で見つかった山中の区間とか、保全体制が整った神社の敷地などの部分だとのこと。
 追加登録は政府が今年1月に申請しており、7月にトルコ・イスタンブールで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式決定される見通しだそうです。

 熊野古道については、おもに三重県内を通っている伊勢路(いせじ。伊勢神宮~熊野三山)の来訪者数(推計値)は約35万人で、これは熊野古道世界遺産登録10周年目であった平成26年に比べて2割近く減少していますが、それにしても三重県内で観光資源として一定の存在感は確立したと言っていいと思います。

2016年6月13日月曜日

経済波及効果のポイントは何か

 三重県志摩市で開催されたG7主要国首脳会議の午餐や晩餐で使われた三重県産の清酒が大人気を集めているようです。
 首脳達の食事メニューは外務省ホームページで詳細に情報公開されており、食事になんという酒が使われたか銘柄も公表されています。
 これは直ちに全国の清酒ファンや流通業者に知られるところとなり、その日の夜から蔵元には注文や問い合わせが殺到して、ある蔵元はその日一日だけで一年分が完売してしまったそうです。

 三重県の酒が有名になることは一県民のわしとしても誇らしいのですが、このような「ブーム」をもって、サミットの経済効果だというのは早計です。地域産業の持続的な成長の視点からも、蔵元(すべて中小企業)の経営戦略の視点からも、この状況では将来が楽観できないからです。

 サミットのように人為的に起こされたブームによって、特定の地域の、特定の企業の、特定の商品が大ヒットに化け、あっという間に在庫は切れて、生産もまったく追いつかない事態になることはまま見られます。そしてそのブームが長く続いた例はほとんどありません。今回もせいぜい半年か、あと一年で終焉するでしょう。

2016年6月12日日曜日

枚方(ひらかた)T-SITEに行ってみた

 今年5月、大阪府枚方市にオープンした 枚方T-SITE に行ってきました。
 TSUTAYAを展開しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営している大規模小売店で、蔦屋書店をメインテナントに、本・CD・DVDレンタルのTSUTAYA、生活雑貨や家電、衣料品、文具などのセレクトショップ、レストラン、カフェなどで構成されており、「ライフスタイル百貨店」を標榜しています。
 わしは、枚方市は地名はもちろん知っていたけど正直言ってなじみが薄い土地で、大阪のベッドタウンというイメージ(あと、「ひらかたパーク」か)よりないのですが、人口は40万人もあるそうで、京阪電車の駅前を出るとビルやマンションが林立しており、少なくとも三重県内の都市には駅前がこれほど賑やかなところはありません。
 駅からぞろぞろと多くのお客が吸い込まれていく枚方T-SITEは、跳ね出しボックスと呼ばれる、ところどころ飛び出した四角い構造物が奇抜な印象を与える8階建ての建物です。

2016年6月9日木曜日

安値ミクスってなに?

 日経MJに2016年上期ヒット商品番付が掲載されていました。(6月8日付け)
 加齢とともに年々情報感度が低下していることを実感するはんわしですが、東の横綱の「安値ミクス」はさすがにまったく聞いたことがありませんでした。
 これはどうもMJの造語らしく、低価格が強みの小売店が好調だったり、外食チェーンでも値下げが相次いでいるなど、安倍政権によるインフレ誘導政策の失敗が誰の目にも明らかとなってきたことをMJが皮肉ったもののようです。
 安値ミクスが横綱というのも?ですが、西の横綱の「マイナス金利特需」もわしには?です。
 住宅ローンの金利が低下するとか、デパートや旅行会社の積立サービスが大人気だなどは商機と言えば商機なのでしょうが、マイナス金利政策は本質的に金融システムへの毀損行為です。回りまわっていつかは、消費者も経営者も苦境に陥れるのはほぼ明らかなのに、これが本当にヒット商品なのでしょうか。

2016年6月8日水曜日

高柳の夜店に感じた袋小路

 伊勢市の初夏の恒例行事、伊勢市民にとっては風物詩とも言える 高柳の夜店 が始まりました。
 高柳の夜店については何度もこのブログで取り上げています。1・6・3・8の日と土曜日、伊勢市の中心市街地にある高柳商店街で夕方から夜9時ごろにかけて開かれるもので、通常なら夕方には閉店してしまう各お店が夜間も延長営業したり、イベントや発表会があったり、露店が出たり、と、この時ばかりはアーケードの明かりの下、たくさんの若者や家族連れがやって来ます。
 特に今回が例年と決定的に違うのは、今年は通算で何と第100回目を迎える、記念すべき夜店であるということです。
 新聞の折り込みチラシも「百年夜店」というキャッチフレーズが入っていたりして、何だか気合いのようなものを感じたので、わしも仕事終わりに覗いていくことにしました。

2016年6月7日火曜日

志摩観光ホテルVS鳥羽国際ホテル

 わしにとって、先月開催されたG7主要国首脳会議の会場がなぜ賢島(三重県志摩市)になったのかは大きな謎であり、有象無象、洪水のように垂れ流されたサミット関連の報道でも、わしのこの疑問に答えてくれた報道はなかったし、そもそも地元マスコミの記者にはその問題意識すらないようでした。
 NAVERまとめなどによると、賢島が会場となったのは
1)安倍晋三首相が伊勢神宮のある伊勢志摩地域を「日本の美しい自然、豊かな伝統・文化を各国のリーダーに肌で感じ、味わっていただける場所」と高く評価していたこと。
2)主会場となる賢島は本土側からは2本の橋しかなく、交通制限や不審者排除が容易。また三重県警は、皇族や首相の伊勢神宮参拝があるため警備の経験を豊富に持っていること。
 という、首相の強い意思と警備のしやすさの2つが大きな理由でした。これらはもう散々報道されたことなので事実なのでしょうが、わしが不思議に思うのは、以前は昭和天皇や英エリザベス女王なども宿泊したことがある鳥羽市の鳥羽国際ホテルは、なぜ会場に選ばれなかったのかということです。

2016年6月6日月曜日

黒塗りのブルース

東京都議会議員 おときた駿HP より
 朝、フジテレビのニュース番組を見ていたら、例の舛添東京都知事の政治資金流用疑惑のことをやっていました。
 都議会の中でも、舛添知事に強く辞任を要求している会派に属する議員が、海外出張に関する支出について都庁に情報公開請求したところ、開示された資料は肝心の部分がことごとく黒塗りされており、これでは一つ一つの支出が妥当なものであったか何も判断できない、として都庁の情報開示に対する姿勢を強く批判していました。

  わしのような地方公務員は、自分の業務に関して何らかの情報公開請求を受けた人が多いと思いますし、書類や資料を開示する際に、一般に知られてはまずい情報を黒塗りする作業をやったことがある人も多いはずです。
 その情報公開請求が、特定の個別具体的な案件を指定しているものならまだいいのですが、請求人が「なんちゃらに関する一切の書類」のような投網をかけるような請求をしてきた場合、開示対象文書は時には数百ページ、数千ページもの膨大な分量になるので、この「黒塗り」作業もたいへんに長時間かかることになります。

2016年6月5日日曜日

宇治橋鳥居はもともと本殿の棟持柱

 昨夜、NHK総合テレビで放映された「ブラタモリ」の影響か、唯一現存する伊勢御師の邸宅である丸岡宗太夫邸を取り上げたわしのブログのアクセス数が急増しました。(はんわしの評論家気取り 現存する唯一の伊勢神宮御師邸に行ってみた 2012年9月16日
 いやはや、テレビの効果ってすごいものです。
 この中で、伊勢神宮の式年遷宮によって撤下された古社殿の廃材が転用されている一例として、内宮(皇大神宮・ないくう)と外宮(豊受大神宮・げくう)の正殿に使われている棟持柱(むなもちばしら)が、内宮にある宇治橋の両端にある大鳥居に再利用されていることが紹介されていました。
 大鳥居は式年遷宮の20年後に、亀山市関町の旧東海道にある「関の追分」の大鳥居と、桑名市にあるやはり旧東海道「七里の渡し」の大鳥居としてさらに20年間利用されます。
 棟持柱以外の部分も伊勢神宮の摂社、末社の式年遷宮や、関連が深い全国の神社の遷宮、修繕などに活用されているそうです。(はんわしの評論家気取り 伊勢神宮廃材の行き先は? 2014年11月18日

2016年6月2日木曜日

なぜ三重県は飛ばされる

http://www.tokai-entre.jp/
 わしの職場に置かれていた2016東海若手起業塾のチラシをみて愕然としました。
 東海と銘打ったイベントで、募集説明会が愛知県では開催され、岐阜県でも開催される。しかし三重県はない・・・
 諸般の事情があったためこうなったもので、深い理由などないのかもしれませんが、このような典型的な「三重県飛ばし」を見ると、やはり内心穏やかではおられません。

 東海起業塾とは、起業(創業)したものの目の前の経営課題に手一杯で苦労している、とか、優先的に今取り組むべき経営課題がわからない・・・といった悩みを抱える若手経営者を対象に、先輩起業家やコンサルタントなどがチームとなって、ビジネスモデルの再検証や、経営戦略の組み立てなどをサポートするプログラムです。
 今年で9年目となり、今までに40名近くの起業家を支援した実績を重ねているほかに、ビジネスサポートを行うNPOと民間企業(ブラザー工業)とがタッグを組んで行っている「民民連携」の事例としても全国的に高く評価されている活動だと言えるでしょう。
 この素晴らしいプログラムに、なぜ三重県は飛ばされちゃうのでしょうか。

2016年6月1日水曜日

誰と行こうか、百夜月

 朝日新聞に、熊野のある村について書かれた記事が載っていました。
  三重県、和歌山県、そして奈良県の県境が入り組む北山川に沿った場所にあり、そこに行くための道路も橋もない、つまり川舟で渡らないと行けない、その名も百夜月(ももよづき)という名の集落についてです。

 昭和50年ごろまでは、少数ながらも住民が生活しており、田んぼに植えた1万本もの花しょうぶやハスが美しく咲き誇る風景が話題となって、観光客が訪れることもあったようです。

 しかし5年ほど前に最後の住人が亡くなり、以来、住む人のない無人の集落になっているとのこと。
 朝日新聞によると、百夜月という地名は、次のような伝説に由来しているそうです。