2017年4月30日日曜日

仏都・伊勢を往く(金剛証寺編)下

(承前) 仏都・伊勢を往く(金剛証寺編)上

 朝熊岳山頂付近にある経塚群には、金剛証寺の本堂(摩尼殿)前を右手に参道を進んで行き、奥の院への入り口にあたる「極楽門」の手前、「八大竜王・経ヶ峯参詣道入口」という看板がある門から登っていきます。
 看板によると、かつてこの辺りはスギやヒノキの巨木がうっそうと茂り、昼なお暗いほどでした。明治27年に老樹の根から平安時代末期、1173年(承安3年)という名がある経筒が出土し、経塚の存在が知られるようになりました。
 しかし、この経塚の本当の価値が認められるようになったのは、昭和34年に三重県を襲った伊勢湾台風がきっかけです。暴風雨によって木々はことごとくなぎ倒され、経ヶ峯ははげ山になってしまいました。倒木整理の作業中に多くの経筒や副納品が出土したのです。

2017年4月29日土曜日

仏都・伊勢を往く(金剛証寺編)上

 一部のマニアックな方(?)からは好評を得ているっぽい「仏都・伊勢を往く」シリーズですが、前々回の常明寺にせよ、前回の弘正寺にせよ、明治の廃仏毀釈ですでに姿を消しているので、今となっては跡地で往時の繁栄を偲ぶほかありません。
 そこで今回はリアルなお寺として、今や伊勢志摩を代表するお寺と言って過言ではない金剛証寺を訪ねてみました。
 勝峰山金剛証寺は欽明天皇の御代、つまり6世紀の仏教が日本に伝来したばかりのころに暁台上人なる人物によって、ここ朝熊岳に開山されたそうです。
 朝熊岳は標高555mながら伊勢志摩地域の最高峰です。一帯のどこからでも ~写真のように海上からも~ 仰ぎ見ることができるため、古来から霊峰として崇められていた場所だったようです。

2017年4月27日木曜日

打ち切りは困るなあ

 宅配最大手のヤマト運輸が、長時間労働が恒常的な宅配ドライバーの負担を軽減させるため、宅配料金の値上げや取扱時間の短縮などを打ち出していましたが、さらに総取扱量そのものを抑制するため、通信販売会社との配送契約の一部を打ち切る方針を固めたことを朝日新聞が報じました。
 荷物量などに応じて適用される運賃の割引幅が大きく、採算割れしている法人客が契約打ち切りの主な対象ですが、この中には大手の通販会社も含まれており、一部の通販業者にはすでに契約打ち切りの通告を始めているとのこと。
 打ち切られる業者は、佐川急便や日本郵便などに新たに配送を依頼する必要がありますが、人手不足やコスト高などの状況はどこも同じで、仕事を受けてもらえる保証はなく、荷主は悲鳴を上げているそうです。(4月27日付け「ヤマト、一部通販との契約打ち切りへ 採算割れ法人対象」)
 この記事ではニッセンや千趣会などの大手通販業者さえ困窮する状況を伝えていますが、この問題は中小企業、特に地方企業には致命的な打撃になる可能性があります。

2017年4月26日水曜日

スポーツ庁のまんが事例集に熊野市が

 文部科学省の外局であるスポーツ庁が、スポーツによる地域活性化を後押しするため、全国から12のテーマを選んでまんが化したまんが事例集を制作したそうです。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、スポーツイベントを通じた交流人口の拡大や経済効果の創出を目指す取り組みや、地域の環境を活かしたスポーツをまちおこしなど「スポーツによる地域活性化」を目指す動きが全国各地で盛んになっています。その一方で、多くの地域では若者人口の減少など活性化を担うべき人材が不足しているため、スポーツが地域活性化の起爆剤となり得ることを啓蒙する目的で、誰にもわかりやすいまんがの形式でスポーツによる活性化の成功事例を紹介することになったものだそうです。
 そして栄えある(?)12事例の中に、三重県熊野市が取り上げられています。
 市内にある赤木城が「続日本の100名城」に選出されて、千載一遇の観光PRチャンスが巡って来ても、花火大会以外関心がないのか、ほとんど地元の反応がない土地柄にもかかわらず、なぜこう次々と熊野市はよそから注目され、陽を浴び続けるのでしょうか。

2017年4月25日火曜日

熊野尾鷲道路で逆走防止対策

紀勢国道事務所発表資料より
 国土交通省紀勢国道事務所が、平成26年に全通し、尾鷲市と熊野市を最短距離で結んでいる 熊野尾鷲道路(国道42号バイパス)で、逆走対策工事を行うことを公表しました。すでに工事は終了しています。
 認知症患者などによる逆走は全国的に大きな社会問題になっています。高速道路とか、この熊野尾鷲道路のような自動車専用道路でも、誤進入や逆走をする車両による事故が多発していますが、逆走の5割はインターチェンジやジャンクションで発生していることから、進入禁止や逆走危険の注意喚起する高輝度矢印板や看板、路面表示やラバーポール(オレンジ色の樹脂製のポール)の設置などを行うもので、これにより逆走車、誤進入車の減少が期待されます。

2017年4月24日月曜日

今度は「知的対流」だそうな

 時事通信社が配信している地方公務員向け業界情報サイト「官庁速報」によれば、国土交通省が今年3月、経済活動が疲弊している「地方」において、地方自治体や商工会議所、大学、金融機関などの多様な主体がアイデアを出し合って地域産業を創出する「知的対流」に関するマニュアルを作成したとのことです。(4月18日付け)
 地域おこしとか地域経済活性化というのは、地方自治体に限らず、国、大学、シンクタンク、商工関係団体などなど多くの当事者にとっては一つの大きな業務、使命であって、その実践手法についてはさまざまな理論が提唱されてきましたし、補助金をはじめとしたさまざまな支援策が講じられてきました。
 わしもその意味ではこうした「地域活性化業界」の末端にいるわけですが、正直言って、今回のこの「知的対流」という言葉は初めて知りました。それまでまったく聞いたこともないし、関係者が語っているをの聞いたこともありませんでした。

2017年4月23日日曜日

仏都・伊勢を往く(弘正寺編)下

(承前)仏都・伊勢を往く(弘正寺編)上
 さて、せっかく発見できた「弘正寺跡」の碑ですが、本当に「ぽつねん」とあるだけで、これ以上ここにいてもしょうがないので、この場所から400mくらい離れた弘正寺墓地に行ってみることにします。
 わしはここに墓地があることはずいぶん前から知っていましたが、弘正寺と関係がある ~かつて境内の一部だった~ ことは、やはり松尾剛次山形大教授の「新たなる伊勢中世史像の再構築」の講演録で初めて知ったのです。
 御弔いではない興味本位で墓地をうろつくのもどうなのかとも思ったのですが、それはまあ、仏都・伊勢の検証活動ということでご容赦いただきたく。
 この墓地には、一般のお墓に交じって古い五輪塔が30基以上も現存しています。
 松尾さんによれば、叡尊が率いる真言律宗は石工集団を組織しており、全国に多くの石造物を建立したことで知られ、これらの五輪塔群も弘正寺と関係が深い、おそらくは弘正寺歴代住職のお墓ではなかろうかと推測されるそうです。

2017年4月22日土曜日

仏都・伊勢を往く(弘正寺編)上

 伊勢市など三重県伊勢志摩地方の米作りは台風来襲が本格化する前の9月ごろに刈り取りを済ませるスケジュールが多く、このため今の時期には田植え作業があちこちで見られます。
 わしがよく行くイオン伊勢店 ~三重県内にイオンが異常に多いのは創業地が三重県内で牙城であるため~ の裏から見ると、水を張った水田に霊峰・朝熊岳が映っていました。本当に美しい、わしが日本人で良かったと心から確信させてくれる景色でした。
 こんな感慨にしみじみ浸ったのは、数え切れないほど訪れているこのイオンのすぐ近くに、鎌倉時代の13世紀に名僧・叡尊(えいぞん)が創建し、隆盛を誇った 弘正寺(こうしょうじ) の跡地があることを最近初めて知ったからです。

2017年4月21日金曜日

尾鷲のどこでメシを食べるか

 三重県尾鷲市の特産品を年4回、宅配してくれる頒布会である、尾鷲まるごとヤーヤ便の平成29年度の申し込み受け付けが始まったというニュースが報じられていました。
 尾鷲は熊野灘に面し、リアス式の長大な海岸線を有しています。ブリや鯛など数え切れないほど多くの海の幸に恵まれています。また、背後には大台山脈の急峻な山々が控えており、海からの湿った空気が山にぶつかるために全国有数の多雨地帯で、それゆえに育まれる尾鷲ヒノキや甘夏みかんなど農林産物も豊富です。わしも以前何年か、この尾鷲まるごとヤーヤ便を申し込んでいましたが、新鮮な産物が有利なコスパで受け取れるので、ぜひおススメします。
 ですが今日書くのは、ではGWなんかに実際に尾鷲に行ったとき、どこで昼飯を食べたらいいのか? という疑問への答えです。

2017年4月19日水曜日

経済成長という夢

【読感】子育て支援と経済成長 柴田悠著(朝日新書)

 ある人から面白いと薦められて読んだのですが、率直に言ってわしには本書のオビに書いてある通り「若手社会学者」が書いた、いかにもな内容(問題提起)に思えました。論点の整理には大変役立つ良書ですが、内容はストンと得心できかねました。
 論旨は非常に明快です。わしなりに、ごく乱暴に要約すると、
1)「保育園落ちた日本死ね」のブログが社会問題になったように、保育待機児童に代表される我が国の子育て環境の劣悪さは世界的にも深刻である。
2)日本が直面する大きな課題は、人口の減少なかんずく労働年齢人口の減少である。一方で子育て支援にせよ、社会問題を解決するためには政府の政策と、それを裏打ちする財源が必要で、それは経済を成長させ経済のパイを大きくすることで実現するほかない。
3)経済成長は、労働投入(労働人口)や労働生産性と高い相関があり、労働人口はに減少がトレンドなので、労働生産性を高めることが一層重要になる。

2017年4月18日火曜日

注目を集める?ニクラウド

肉ラウドソーシング - ホーム  Facebook
 日経MJに帯広市など北海道十勝地方の19市町村がユニークな移住促進事業に取り組んでおり、徐々に成果が上がってきたという記事が載っていました。(4月17日付け)
 人口減少、特に若者流出に悩む地方自治体は、こぞってUターン、Iターン者の獲得に乗り出しています。しかし、こうした地方の多くではU・Iターン者に新規就業が期待されているのは農林水産業で、天候に左右されて収穫が不安定なうえに、もともとの所得水準も低く、それでも一人前の農家や漁家に求められるスキルは非常に高いため、行政が巨額の税金を投入するわりに、実際に地方に定住してそれなりの生活水準を維持している移住者は必ずしも多いわけではありません。
 このようなミスマッチを解消するために十勝地方がとっている手法が「ニクラウドサービス」というICTを活用した人材マッチングサービスです。

2017年4月17日月曜日

仏都・伊勢を往く(古市街道編)その3了

承前  仏都・伊勢を往く(古市街道編)その1
    仏都・伊勢を往く(古市街道編)その2

 叡尊の「大五輪の五輪塔」がある清丸稲荷神社を後に、古市街道の古市郵便局前三叉路まで戻り、そこを左折して再び街道に沿って歩きます。(グーグルマップはこちら

 このあたり古市は、京都・島原、長崎・丸山などと並ぶ一大遊郭街で、芝居小屋や旅籠、料理屋などが建ち並んでいたそうです。一生に一度と言われたお伊勢参りを終え、いわゆる「精進落とし」のどんちゃん騒ぎが夜な夜な繰り広げられていたのでしょう。
 ただ、沿道には写真の大林寺のように、お寺や神社も多く、聖と俗が同居する空間だったのでしょう。
 土地柄、酒や色がからむ事件事故は多かったようで、中でも1796年(寛政8年)に起こった「油屋騒動」は有名です。

2017年4月16日日曜日

仏都・伊勢を往く(古市街道編)その2

 尾上坂を登ってやや一服した平らな地点、倭町(やまとまち)のバス停とかフラワー薬局がある三叉路を、左に(北方面に)進みます。今度はだらだらと続く下り坂になります。両側には家が建ち並んでおり、道幅が狭いわりにクルマはよく通るので注意が必要です。(グーグル地図はこちらです)

 この道を400mほど進んでいくと、左側に本願寺伊勢教院が見え、その反対面、右側にこんもりとした森というか高台が見えてきます。
 ここが常明寺(じょうみょうじ)です。
 「倭姫命御陵」という石柱と、「常明寺跡」という石柱が微妙な距離で二つ並んで崖の斜面に建っていて、気を付けていれば目に留まるでしょうが、普通に車で走っていたら、まず気にもかけないような緑地です。

2017年4月15日土曜日

仏都・伊勢を往く(古市街道編)その1

 4月も半ばですが、例年になく桜の花が長く咲き続けてくれています。そんな桜をめでつつ、伊勢神宮の外宮から内宮まで、途中にあるお寺や仏教史跡めぐりを中心にハイキングしたのでレビューします。

 このブログでは何回も、外宮と内宮の間を歩いた記事を書いています。外宮・内宮間の徒歩ルートは、御木本道路経由(最短コース)、御幸道路コース、そして古市コースの主に3つがありますが、明治初期の廃仏毀釈以前の仏都伊勢が偲ばれるのは江戸時代のメインルートであった古市(参宮街道)コースなので、今回はここを歩きました。グーグルマップはこちらです。

 スタートは外宮です。本殿を参拝して、歩行中に高齢者のペダル踏み間違いとか、イキっている兄ちゃんの暴走自転車に轢かれないよう交通安全を祈願し、スタートしました。

2017年4月14日金曜日

4月14日現在、まったく謎

 財団法人日本城郭協会が「城の日」に当たる4月6日に 続日本100名城 を公表しました。平成18年に公表し9た「日本100名城」に続くもので、その時に惜しくも選外なったものや、同等の歴史的価値を持つものが、①優れた文化財・史跡、②著名な歴史の舞台、③時代・地域などの観点により6名の専門家が精査し、選定したものだそうです。
 三重県内からは、
1)津城(津市)築城時期1558~1570年、県史跡
2)北畠氏館(津市)築城時期1342年、国史跡
3)田丸城(玉城町)築城時期1336年、県史跡
4)赤木城(熊野市)築城時期1589年、国史跡
 の4城が選ばれました。
 県内では各紙が大きく報じましたし、お城ブームでもある今、所在する市町では最もホットな観光スポットして大々的にPRするはず・・・です。

2017年4月13日木曜日

安濃川で花見散歩

 県庁付近を昼休み、ぶらぶら安濃川河畔まで散歩しました。


 今年の桜は3月後半も寒さが続いたせいか例年になく遅咲きです。しかも4月になってからも気温が低めで雨も多いのに、満開状態が長持ちしているような気がします。

2017年4月12日水曜日

非常事態宣言は穏やかでないが

 三重県内で最大の都市である四日市市が、ふるさと納税に関する非常事態を宣言しました。
 定例記者会見で森智広市長が語ったもので、四日市市は平成24年以降、ふるさと納税による寄付を受けるよりも、本来は市に入るはずだった税に対する控除額が上回る「赤字状態」が続いています。
 平成27年も受け入れ額は約940万円にすぎず、赤字幅は1億3000万円にも達していて、森市長は「減収で住民サービスの低下につながるのではないかという大きな危機感を持っている。実態を市民にも認識してもらいたい。」と、非常事態宣言に至った経緯を説明しているそうです。(毎日新聞 4月12日付け)
 一方で、四日市市としても総務省が示すルールの範囲内において、返礼品の中身を見直すほか、新たに四日市ならではのユーモアに富んだ「滞在型の返礼体験」を作ることで、ふるさと納税による寄付の受入をいっそう強化していく姿勢も示しています。

2017年4月11日火曜日

検証作業推進が必要、地方創生で日本学術会議

 先日、地方大学が地方創生に関与する方法は、研究成果を実践の現場に活かす、といったことよりも、数え切れないほど横展開され死屍累々の状況になっている、国や自治体による地方創生策とか地域活性化策の成果を検証し、反省点を含めた評価をすることだ、と書きました。(はんわしの評論家気取り 知りたいのはそこではなくて 2017年4月8日
 そしたら、ある方から、政策の評価の必要性について日本学術会議が同じような提言を行っていると教えていただきました。ありがとうございました。
 日本学術会議って名前は時々聞くけど、実はどんな団体だかよく知りませんでした。で、ホームページを見てみたら、「日本学術会議は、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的に昭和24年に設立された機関」であり、「科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ることと、科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させることを目的に政府に対する提言などを行っている」団体だそうです。知らなかった・・・。
 実際にホームページには「軍事的安全保障研究に関する声明」とか「わが国の獣医学教育の現状と国際的通用性」を提言したとかがいっぱいトピックスに挙げられています。

2017年4月10日月曜日

どうやって人を集めるのか?

 シャープが、三重県にある亀山工場の人員を現在の倍の4000人に増強することを明らかにしました。亀山工場は現在、スマートフォンやタブレット向けの液晶パネルなどを生産していますが、今年7月からはアップルのiPhone向けカメラ部品の生産も始めることとしています。
 これから近い将来、家電や自動車、社会インフラなど産業や社会に関わるあらゆるモノ(機械、装置、ロボットなど)をインターネットでつなぐ「IoT」が世界中で急速に普及すると見込まれますが、こうしたカメラ関連の部品はIoTでモノに実装する重要なセンサーの役割も果たすことから需要が拡大すると予想されています。シャープでは海外での生産に加えて、将来の需要増を考慮して国内にも生産拠点を置く方針とのことです。 
 亀山工場はシャープの国内基幹工場であるとともに、三重県にとっても2000名以上の従業員を持つ一大雇用先でもあります。経営不振により亀山工場の縮小は常に噂されてきただけに地元にとっては明るいニュースですが、わしが真っ先に思ったのは、本当に2000人も人が集められるのだろうかということです。

2017年4月9日日曜日

10周年記念の夢古道おわせに行ってみた

夢古道おわせホームページより
 尾鷲市にある、入浴施設とレストラン、そして物販店の複合施設である 夢古道おわせ に行ってきました。
 この施設、尾鷲市など三重県の東紀州地域を縦断する「熊野古道」がユネスコ世界遺産に登録されたことから、増加する観光客をもてなす施設として平成20年にオープンしたものです。
 当時、尾鷲市は海洋深層水の取水事業というものも始めていました。海洋深層水は雑菌が少なく、保温性や保湿性にも優れるなど、一種のタラソテラピー効果が期待できるということで、日本唯一の ~たぶん今でも~ 海洋深層水の入浴施設としても注目を集めました。
 わしは残念ながら時間の関係でその自慢のお風呂には入れませんでしたが、レストランでは「お母ちゃんのランチバイキング」というものがこれまた全国的に有名なので、こちらのほうで食事だけしてきたのです。

2017年4月8日土曜日

知りたいのはそこではなくて

 内閣府の地方創生推進事務局が、稼げるまちづくり取組み事例集「地域のチャレンジ100」を公表しました。昨年12月に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略2016改訂版」に基づいて、地方の平均所得の向上を図る観点から、全国の地方都市での「稼げるまちづくり」の有望事例を100事例まとめたものです。
 稼げるまちづくりとは、内閣府によれば、ハコモノ整備などに偏重せず、これを活用するソフト施策と一体となって、地域の「稼ぐ力」や「地域価値」の向上を図り、まちに賑わいと活力を生み出し、民間投資の喚起や所得・雇用の増加につなげる事業活動のことです。具体的なイメージとしては、
1)空き店舗活用といった「まちづくり」と一体となって、民間の主体的な創業・起業や事業拡大等のチャレンジが生まれるなど、収益力を高め、多様な民間投資を喚起する取組が広く展開・連鎖していくもの
2)少子高齢化など地域における社会的課題を解決し、地域住民の生活の質の向上等を図る活動が、経済的な利益を生む取組として民間投資を喚起したり、まちの価値向上につながるもの
 が挙げられています。

2017年4月5日水曜日

サザエさん効果は実在した!

 フジテレビ系のアニメ「サザエさん」は、番組冒頭に流れるテーマソング部分の背景映像で全国各地の観光地を流しています。
 やまちゃネット「サザエ観光案内所」によれば、オープニングでサザエさんが名所を観光するスタイルは昭和49年から始まり、平成22年以降も14もの都府県が取り上げられています。
 昨年10月には三重県分の放映が始まり、伊勢神宮や東海道関宿、鈴鹿サーキットなどが登場しました。これは三重県内ではちょっとしたニュースで、これで三重への観光誘客が増加すると期待されていました。
 ただ、実際の成果 ~サザエさんで放映されたため観光客が増えた実例~ はニュースとしてあまり伝えられないまま、今年1月からは三重県後編として熊野市の楯ヶ崎や熊野古道・馬越峠、紀宝町ウミガメ公園などが登場しました。(3月26日放映分まで)

2017年4月4日火曜日

マルキ商店「ぶりのやわらか煮」を食べてみた

 あらかじめ焼かれて調理されており、レンジで解凍すれば食べられる冷凍ひものは、今ではスーパーや道の駅といったところで普通に目にするようになってきました。個食の時代でひものをアジ一枚とか一人分だけ調理するのは手間がかかるし、マンションなどでは魚を焼く煙が出せない、あるいはそもそもグリルがキッチンにない家庭も多いようなので、手軽に焼きたてが食べられる冷凍ひものは、一定のマーケットがある商品のような気がします。
 三重県紀北町にあるマルキ商店も、こうした調理済冷凍ひものを製造販売していますが、ここが特長あるのは高圧蒸気で加熱することで、魚本来のおいしさを損なわずに骨まで柔らかくした、骨ごと食べられるひものを開発し、商品化したことです。
 骨を気にせず子供からお年寄りまで安心して食べられ、しかも骨の栄養まで摂取できるということでヒット商品となっているようですが、このマルキ商店が新たに「ぶりのやわらか煮」という商品を新発売したとのことなのでさっそく購入し、試食してみました。もちろん、これも「骨ごと食べられる」のがウリです。

2017年4月3日月曜日

津観音寺・国府の阿弥陀の見仏記

 今月から「仏都・伊勢を往く」を不定期連載していくと宣言した矢先、津市の恵日山観音寺(津観音)で年一回の観音会式が行われ、それに合わせて内陣が拝観できると聞いたので行ってみました。
 津観音は8世紀初めに開山された県内屈指の名刹です。ご本尊は、秘仏とされ通常は非公開のところ、この機会の三日間だけ御開帳されるという聖観世音菩薩。
 このありがたい聖観音様とご仏縁を結ぶこともさりながら、今回のわしの秘めたる目的は、かつてここ観音寺の有力塔頭であった大宝院の御本尊である「国府阿弥陀如来」(こうのあみだにょらい)の像を拝見することでした。
 この国府阿弥陀像は伊勢神宮・内宮にご鎮座する天照大神の本地仏とされており、江戸時代には伊勢街道を往来する参宮客にとって参拝欠かすべからざる、非常に有名な仏様だったそうなのです。わしも正直なところ、最近知ったのですが。

2017年4月2日日曜日

原因ははっきりしていると思うが

 和歌山県田辺市に赴任された地域おこし協力隊員がこの3月いっぱいで辞任した、その経緯を説明しているブログが興味深く、ある意味で切ない内容なので共有しておきます。
 私はこの方(女性)と面識はないので、ざざっとブログ 熊野暮らし / Kumano Kodo World Heritage Life を読んだ以上のことはわかりませんが、「日本仕事百貨」によって田辺市が地域おこし協力隊員を募集していることを知り、大手広告代理店を辞め、夫を東京に残して移住することを決めたようです。理由は、それまでも漠然と、色々な原石が眠っている日本の田舎に移住し、ずっと続けられる「生産者としての仕事」をやってみたいと思っていたためだそうで、移住は40歳手前というタイミングだったそうなので、まさに「天の時」ということだったのでしょう。
 非常に思い切った転身ですが、ブログでその理由を、①地域おこし協力隊員としての移住なので給料や住み家があること、②地域の相談役がおり、仕事をしながら関係構築できること、③副業ができ、その副業を応援してくれること、と挙げています。

2017年4月1日土曜日

仏都・伊勢を往く


 新年度が始まりました。今年は4月1日がわしにとっては休日の土曜日に当たるという珍しい年で、あいにくの小雨でしたが、思い立って伊勢神宮への一日参り(朔日参り)に行ってきました。
 それにしても伊勢神宮の、特に内宮の人出は相変わらずすごいです。わりと朝早くでしたが参拝者は引きも切らず、おはらい町も相当混雑していました。
 ところで、伊勢は神宮があるゆえに「神都」と呼ばれ、古来から仏教の影響が排除されてきた土地柄で、実際に内宮がある宇治地区にはお寺がまったくありません。
 しかしこのブログでたびたび取り上げているように、明治維新まで伊勢神宮周辺には多くの寺が甍を並べており、加持祈祷が盛んに行われ、全国から多くの僧尼や仏教徒が押し寄せてきていたのです。
 伊勢(宇治山田)はまさに仏都の側面を持っており、今もその名残をあちこちで見ることができます。